安定化二酸化塩素の殺菌消毒力(除菌力) 安定化二酸化塩素[NaClO2]は水溶液の形で極く少量のClO2を遊離し、それが消費されれば継続的に補充される特性を持っており、
殺菌/消毒の効果は極めて著しく、塩素の2.5倍の酸化力を持ち、酸化剤型の遅効性殺菌消毒剤として持続性があります。
アメリカのインターナショナルディオキサイド社のテストでは、安定化二酸化塩素の355ppm/divH4に(氷酢酸で調整)調整した水溶液を用いて、細菌 類、糸状菌類(カビ類など)、大腸菌群、黄色ブドウ球菌などを短時間で殺菌消毒しています。 安定化二酸化塩累の水溶液を殺菌消毒に使用する場合に、5%の原液を所定の濃度に希釈し、氷酢酸または希塩酸などでpH値を4前後に調整すると即効性が得られます。 (株)サンシールで行ったいろいろな微生物に対する殺菌消毒の実験からも、有効な結果が得られています。 これらの実験のいくつかを紹介します。 実験1 1) 実験条件 2インチ四方の24ゲージ、2Bステンレス鋼を、安定化二酸化塩素と微生物の媒体として使用し、安定化二酸化塩素 (pH3.5〜4.5に調整)を用いて暴露試験を行い次のような結果が得られています。 鋼板に微生物を接種し、各濃度の安定化二酸化塩素を噴霧し、所定の暴露時間ごとに50mlの中和液中で15秒間試験鋼板を撹枠し、液中の希釈物をペトリ皿 に付着させ、培養液を流し込み、35℃、48時間培養した。 好気性菌は肉汁中で培養し、嫌気性菌はペプトンコロイド状培基を用いた。 2)実験の結果
注:除菌率=100-二酸化塩素添加菌数/対照菌数×100(%)
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