ビバサイエンス


実験3

排水処理施設の放流水消毒実験

平成8年10月、安定化二酸化塩素の排水処理施設の放流水消毒のテストを行った結果
産業排水、生活系排水の処理施設放流水の消毒に使用できます。

試験機関内藤環境管理(株)

テスト条件
テストに用いた安定化二酸化塩素は、氷酢酸でpH4に調整して用いた。
下記の水質を示す原水に、安定化二酸化塩素濃度300ppm、400ppmになるように添加撹絆し、10分、15分、30分後の一般細菌/大腸菌群数を検査した。

対照原水の水質
pH
6.7
水温
26℃
BOD
8.7mg/l
COD
18.0mg/l
一般細菌
49000個/ml
大腸菌群数
410個/ml
安定化二酸化塩素添加濃度300mg/lの場合
菌類
対照
10分後
15分後
30分後
一般細菌(個/ml)
49000
1400
1300
1300
大腸菌群数(個/ml)
410
なし
なし
なし
安定化二酸化塩素添加濃度400mg/lの場合
菌類
対照
10分後
15分後
30分後
一般細菌(個/ml)
49000
2300
1200
900
大腸菌群数(個/ml)
410
なし
なし
なし
参 考
@水質汚濁防止法に規定されている特定施設から公共水域に排出する排水基準では、大腸菌群の数は、日平均3000個/mlです。

A水道法で規定されている水道水の基準では、大腸菌は検出されないこと、また、一般細菌は100個/ml以下、となっています。

B安定化二酸化塩素は、アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)、保健教育福祉省(DHEW)、食品薬品局(FDA)、農務省 (DOA)から、その安全性と有効性が確認され使用を許可されています。また、カナダ、オランダ、イタリア、フィ リッピンなどでも、数年前から、鮮魚、農産物、水道水、航空機内飲料水などの消毒殺菌剤などに広く使用されています。
日本では2000年4月1日から水質基準が改められ、二酸化塩素は飲料水の消毒剤として2mg/lが認められました