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安定化二酸化塩素の悪臭制御の広い分野での効果

●安定化二酸化塩素の悪臭制御は、嫌気性菌の殺菌による有機物の腐敗防止と有機物中の硫黄成分などと反応し悪臭成分を 分解するという二面性を持っています。したがって広い分野で悪臭の除去に応用できます。悪臭成分を分析してから適用をご検討下さい。

参考: 自然界における有機物の分解
自然界の生態系では、動植物および微生物の遺体は、嫌気/好気性微生物の働きで無機物まで分解され、植物の栄養に戻るという、生態系内の物質循環が行われ ています。有機物が嫌気性微生物により分解される過程で、人間に有用な物質(酒/酢/ビール/味噌など)が生成される場合を私達は発酵といい、嫌な臭い のでる場合を腐敗と呼んでいます。有機物中の硫黄(S)とか窒素(N)を含む成分が嫌気分解されると、分解の途中の生成物としてメチルメルカプタン(CH3SH) やトリメチルアミン((CH3)3N)などが発生します。

自然界の有機物は最初に嫌気性微生物で分解され、次いで好気性微生物の分解を受けます。好気性微生物の分解では、硫 黄、窒素の成分は最後には硫酸塩、硝酸塩の無機栄養塩類となり、生産者である植物の栄養となります。したがって、好 気性微生物の分解では悪臭は発生しません。

安定化二酸化塩素は、嫌気性の微生物自体の殺菌/増殖抑制作用と、メチルメルカプタンやトリメチルアミンなどの悪臭防止の働きをします。